国分寺
(このときのプロジェクト名が、このホームページやメールアドレスのbee-happyにつながりました)
ミツバチの減少が世界各地で報告され、危惧される中、私たちに何ができるのかを検討するために、まずはミツバチたちからのメッセージを受け止めてみることにしました。
エコロジカルな暮らしの提案を行っているカフェスロー(東京都・国分寺市)と連携し、カフェの裏手の農家さんのご協力を得て、畑の隅にまずは地元のニホンミツバチに入ってもらおうと巣箱を設置しました。が、入ってもらえず、がっかり。
ちゃんと巣箱も手作りしたんですよ。
期待に胸を膨らませつつ、入居を待っている間にハニーウォーク(花粉源・蜜源調査)を実施しました。
そんなことをするうちに国分寺の自然環境にとても興味がわいてきました。
ミツバチたちはどんな花を訪れているのだろう・・・そこで巣箱に花粉トラップを仕掛けてみることにしました。収集した花粉からミツバチたちの行動を検証してみようというものです。
7月初旬から開始し、9月初旬までの2ヶ月間、お天気のよい日を選んで、週に2回ほど花粉を収集しました。8月8日にはカフェスローで中間報告会を開催。蜜蝋づくりや、採れたハチミツなどのテイスティングも。
真夏の太陽の下、ハニーウォークを数回実施し、ミツバチの訪花の様子を観察しました。
11月には、玉川大学の佐々木正己先生にお願いして、ミツバチと花の関係を知るフィールドワークを兼ねた研修会を実施しました。こうした活動を重ねる間にも、ミツバチの危機が連日のように報道されていました。私たちにできること、たくさんの恩恵を与えてくれるミツバチたちに恩返しできることとは何かを考えていくうちに、花粉源や蜜源植物を増やしていこうと意見がまとまっていったのです。
国分寺での花粉収集の結果、すなわち「ミツバチたちからのメッセージ」については、2010年1月23日のフォーラムにて発表しました。
2010年には、約50㎡の農地にカボチャを育て、ミツバチなどの虫たちによる受粉の結果、できたカボチャを収穫祭で賞味したり、高嶺ルビーを植えたりといった活動を行いました。引き続き、巣箱をカフェスロー裏の農地に置いていますが、現在のところ、日本みつばちの入居はありません。国立での活動が活発化してきたことから、国分寺では現在、活動を行っていません。
国分寺は、みつばち百花が新たなスタートを切った重要な場所となりました。ご協力いただきました関係者のみなさま、ありがとうございました。
上記の活動を含めた国分寺でのこれまでの活動については、みつばち百花ブログ のみつばち百花プロジェクト@国分寺をご覧ください。