ミツバチを活用して生物多様性に取り組もうとお考えの方へ

2010.04.10 by Lazy Bee

今年は、国連の生物多様性年で、今年10月に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されることから、生物多様性をテーマにした活動が注目されています。なかでも身近な昆虫であるミツバチは、都心での養蜂がメディアなどで注目されていることもあり、なにかと「活用」されることが多くなっています。

果たしてミツバチを飼うことが生物多様性とどうつながるのでしょうか。

本当に都心で、ミツバチが自ら選ぶことは決してない屋上などに巣箱を置くことが、生物多様性や環境指標を証明することになるのでしょうか?

ミツバチが減っているといわれている現在、地上では、ミツバチの巣箱が盗難にあうといったいまだかつてない「事件」が起きています。

そこには、受粉作業に借り出されるミツバチたちの使い捨てによる需給と供給のバランスの問題、米価の下落や高齢化による省力化などによる米づくりの現場と農薬ネオニコチノイドの一筋縄ではいかない問題など、非常に複雑にからみあった問題が隠されています。
そうした問題に目を向けることなく、ミツバチをテーマに生物多様性や環境問題は語れないのではないでしょうか。

ミツバチを取り入れて街づくりや地域活性化に取り組んでいる方々や取り組もうとお考えの方々、そして、それを取り上げるメディアの方々に、ぜひ、ミツバチの生態や受難の実態をしっかり学ぶ、あるいは取材していただきたいと思います。そのひとつの参考として、このみつばち百花のサイトやブログにアップしている情報をご活用いただければ幸いです。

ミツバチが無理なく自然に生きる環境を創出することがどのように私たちの暮らしに影響していくのか。
みつばち百花は、ミツバチとともに検証していきたいと考えています。

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